7月23日(日)、土方歳三兄の6代目ご子孫土方愛さんと、永倉新八改め杉村義衛(よしえ)ひ孫杉村和紀さんをお迎えし、「ご子孫が語る新撰組 土方歳三・永倉新八」を函館市中央図書館で開催いたしました。
はじめに土方愛さん、杉村和紀さん、それぞれより、ご準備いただいた年表や家系図、画像などの資料をもとに、土方家、杉村家に伝わる土方歳三・永倉新八の生い立ちや人となり、函館とのかかわりなど、ご子孫だからこそ伝えることのできるお話しを伺うことができました。
次のフリートークでは、参加申し込みの方々から事前アンケートでお寄せいただいた質問のうち、いくつかについてお話いただきました。
前半は「新撰組の他のご子孫との交流について」「ご先祖に似ているところ」「ご家族に言い伝えられているエピソード」「函館付近にある明治以前の史跡について」「歴史書や創作物のとは違うそれぞれが思うご先祖像」などを、そして後半は、7月22日からの「ゴールデンカムイ展函館会場」開催を受けて、このマンガの大ファンのお二人から「それぞれのご先祖キャラクター設定について」「ゴールデンカムイの聖地巡礼されたことは?」などについて伺いました。
なかでも、作中の永倉の土方への思いが伝わる台詞に関して、『実際の永倉が、新撰組を離れた後も一緒に戦った新撰組に愛着を感じ、その汚名をそそぐために顕彰活動に後半生をかけた。晩年は近藤さんと土方さんの写真を仏壇に置いて毎日手を合わせていたと伝わることから、本当にこの台詞の気持ちを感じながら生き続けていたのでは』という杉村さんのお話には、会場のみなさまも涙ぐんで聞き入っていました。
最後に、ご子孫それぞれから会場のみなさまへのメッセージをいただきました。
杉村さん:「史実の永倉新八は参戦していない戊辰戦争最後の地の函館で、ゴールデンカムイのおかげで、土方さんのご子孫と永倉新八の子孫である私が、新撰組やゴールデンカムイを好きでいて下さる方たちに集まっていただきこのようなお話ができたことが何よりうれしいです」
土方さん:「新撰組結成から160年経ってもいろいろな話ができるのは、これまで新撰組や歳三さんについて語ってきてくれたこのゆかりの地函館を含め、多くの方々がいることによります。そのおかげで、今ここで皆様とつながり分かり合えていることに本当に感謝しています。これからは、みなさまお一人お一人が語り継いでいただけるとうれしいです」
笑いあり、涙ありの90分はあっという間に過ぎてしまい、まだまだ聞きたい、そんなトークショーでした。
講師の土方愛様、杉村和紀様、会場準備にご協力いただきました函館市中央図書館様、そして、北海道から九州まで18都道府県からご参加下さった皆様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
◆◆◆アンケートに寄せられたご感想の一部です◆◆◆
★とても楽しく貴重な時間でした!東京からはるばる来たかいがありました。
★お二人の熱いトークがとても素晴らしかったです。
★歴史を身近に感じることができてとても良かった。
★お二人がとてもゴールデンカムイを愛され、また、北海道を盛り上げて下さることに感謝です。
★子孫の方々が大切に語り継がれていること、ファンの方がこんなにたくさんいらっしゃることに感動しました。
★素晴らしかったです。もっと聞きたいです。
★楽しく感動しました。このために来れてよかったです。(神奈川県の方)
★貴重なお話をありがとうございました。泣いてしまいました。
★いろいろな裏話やおすすめスポットや本なども紹介していただいて興味深かったです。
★ここでしか聞けないお話をたくさん聞けました。
★函館ならではの企画。すばらしい。(横浜の方)
★人間味あふれるエピソードをたくさん聞けてとても楽しかったです。時間が短いと感じました。
★歴史を語り継いでいきたいと、さらに強く思いました。
★しっかりメモもしたので、私も伝えていこうと思います。
まだまだたくさんご感想をいただきましたが、ご紹介しきれないことをお許しください。