2011年4月アーカイブ
五稜郭・箱館奉行所にかかわりの深い,土方歳三の人となりをあらわす「入室伹清風」(にゅうしつしょせいふう)の扁額を,本日より展示させていただいております。
これは,土方歳三が亡くなった後,その甥である土方隼人作助が,新政府の高官となっていた榎本武揚のもとを「歳三叔父さんの戦死の状況が知りたい」と訪ねたときに詠んでもらったものを,土方家の了承をいただき制作したものです。
「入室伹清風」とは,榎本武揚が,「歳三という男。部屋に入ると清らかな風が吹くような,そんなさわやかな人物であった。」と評していることをあらわしています。
本年3月,函館市中央図書館で,土方歳三家六代目の子孫土方愛さんにお願いして,箱館奉行所講座を開催した折にお披露目しておりましたが,このたび公開できるようになったものです。さまざまなご配慮をいただきましたことに,心よりお礼申し上げます。
4月に入りましたので,箱館奉行所は午前9時~午後6時まで開館しお客様をお迎えしております。
ご入館は,見学時間の関係もありますので,午後5時45分までとなっております。
また,これまで五稜郭の閉門は午後6時になっておりましたが,本日から閉門時刻は午後7時に変更になっております。
北国函館にも春の足音が近づいてきているようです。
フォトライブラリーに昨年5月の五稜郭・箱館奉行所の写真を紹介いたしました。まだ奉行所の工事が進められているときの写真ですが,今月の終わり頃には,箱館奉行所前の古写真にならった紅梅と五稜郭内の桜が新しい世界を創り出してくれるものと期待しております。