五稜郭・箱館奉行所にかかわりの深い,土方歳三の人となりをあらわす「入室伹清風」(にゅうしつしょせいふう)の扁額を,本日より展示させていただいております。
これは,土方歳三が亡くなった後,その甥である土方隼人作助が,新政府の高官となっていた榎本武揚のもとを「歳三叔父さんの戦死の状況が知りたい」と訪ねたときに詠んでもらったものを,土方家の了承をいただき制作したものです。
「入室伹清風」とは,榎本武揚が,「歳三という男。部屋に入ると清らかな風が吹くような,そんなさわやかな人物であった。」と評していることをあらわしています。
本年3月,函館市中央図書館で,土方歳三家六代目の子孫土方愛さんにお願いして,箱館奉行所講座を開催した折にお披露目しておりましたが,このたび公開できるようになったものです。さまざまなご配慮をいただきましたことに,心よりお礼申し上げます。