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10月26日(土)午前10時30分より、大広間と南庭にて、歴史講座「土方歳三の志をつないで 市村鉄之助と斎藤一」を開催いたしました。
講師に国際居合道連盟鵬玉会会長の武田鵬玉氏をお迎えし、居合道の紹介と土方歳三にまつわるお話、そして居合の実演をご披露いただき、103人のご参加をいただきました。

武田鵬玉氏は、無外真伝無外流居合兵道 教士八段免許をお持ちで、居合道の指導はもとより、日本を紹介する海外向け各種動画の主演など幅広くご活躍され、英国政府公認スコットランドからの勲章も受賞されています。
今回は、この日午後に箱館奉行所南側広場で国際居合道連盟鵬玉会主催の『第8回全日本居合道 試し斬り 選手権大会』が開催されることから、このような機会をいただくことができました。

最初に、「なぜ、ビートルズはこんなに有名なのか」という会場への問いかけがされました。会場には外国からのお客様も多数いらっしゃったので、鵬玉会のお弟子様が、急遽、通訳もして下さり、世界中で知られているビートルズについて、会場の皆さんが考えるという親しみやすい切り口からお話が始められました
「音楽が良いから?」という声。武田氏は再度「良い音楽は他にもたくさんあるのになぜ?」とさらに問いかけます。「ある私の大好きな方がおっしゃっていました。多くのミュージシャンがビートルズに影響を受けたことを語り、そのミュージシャンのファンがビートルズのことを知りたくなり、その音楽を聴いて夢中になるから。何かをつなごうとする時、それを語る必要があります。」とのお話がなされました。

同様に、今の私たちが、土方歳三の写真や箱館での彼の様子を知ることができるのも、土方の小姓だった市村鉄之助が、土方の写真を土方の故郷日野まで命がけで届けたことや、その人となりや生き様を語り継いできている人々がいるからこそと、語り継いでいくことの大切さを説かれました。

無外流を修めたといわれている新撰組三番隊組長だった斎藤一についてのお話の中には、ご子孫とお会いになった時のエピソードも。

そして『武士道』について問いかけがされ、「忠臣蔵」と「新撰組」の二つが日本人にとっての武士道のイメージとの紹介がありました。
常に会場の皆さんとの相互的なコミュニケーションがなされ、時には笑いを誘いながら、講演は進められました。

最後は、実演です。
ここからは空気がピンと張りつめた荘厳な会場に変わりました。

今年公開で五稜郭も登場している「劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜星」にちなみ、映画の冒頭シーンの再現のような実演を、鵬玉会の皆様が披露してくださいました。
その迫真の実演には会場全体が息をのむほど。

大広間から流れるように南庭へ。

終了後には割れんばかりの拍手が送られました。

奇しくも156年前の10月26日は土方歳三ら旧幕府脱走軍が五稜郭に無血入城した日。
実演には、この日にちなみ、土方歳三の愛刀と同じ刀工11代兼定作の刀をお持ち下さいました。
この日に、語り継ぐべき事の大切さについてのお話と、すばらしい実演を行っていただき、当時この場所に居た最後のサムライ達の御霊も喜んでいたのではないでしょうか。
武田鵬玉様、鵬玉会の皆様には、大会前の貴重なお時間に、ご講演・ご実演をいただき、心から感謝いたします。ありがとうございました。
また、ご参加いただいたお客様はじめ、関係各所の皆様にご協力いただき無事開催することができました。改めまして、皆様に深く感謝申し上げます。

★★★当日寄せられたアンケートの一部をご紹介します★★★
・居合のことも歴史についても、よく理解できました
・とにかく、かっこいい! ありがとうございました
・すばらしかった
・大変迫力があり、感動しました
・おもしろかったです。ありがとうございます
・気合がすごかった。すばらしい
・気迫あふれる精神力。ただただ拝見し感謝でした。ありがとうございました

歴史講座「幕末の箱館 語学事情」終了しました

10月26日(土)14:00~大広間におきまして、スタッフによる歴史講座「幕末の箱館 語学事情」を開催し終了いたしました。

幕末のペリー来航により日米和親条約が締結され、ここ函館(当時は箱館)が下田とともに開港地となり外国船が入港するようになりました。上陸する外国人が日本語を話すわけではないので、当然通訳が必要となります。そのため、箱館奉行所の語学教育機関「英語稽古所」や「箱館洋学所」が中心となり通訳養成を行いました。教授役は、ペリー来航時や「日米修好通商条約」批准での渡米随行など、中央での重大な舞台で活躍した通詞「堀達之助」や「名村五八郎」でした。

英語はもとより、フランス語やロシア語の教育指導などもおこなわれ、他の開港地とは少し異なる当時の箱館の語学事情を、画像資料を用いて解説いたしました。

以下、講座に参加された方のアンケートの中からいくつかの感想を紹介させていただきます。

☆「箱館の通詞の役割がよくわかりました」

☆「貴重な話を聞けて良かったです」

☆「とても興味深い話でした」

ご参加された皆様、ありがとうございました。

開館記念日事業 終了いたしました

7月29日は、平成22(2010)年に復元された江戸幕府の役所「箱館奉行所」の開館14周年の記念日でした。
今年は江戸時代の奉行所が、元町から五稜郭へ移転して160年の年。これを記念し、五稜郭の鬼門を護る「北海道東照宮」による特別祈祷を、復元した奉行所内で初めて実施し、78人のご参加をいただきました。

宮司様による祝詞奏上では、幕末のペリーの来航、箱館開港、箱館奉行所の設置、五稜郭築造、大政奉還、箱館戦争、そして奉行所の復元までが語られ、激動の歴史を振り返ることができました。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

会場の皆様は代表者に合わせてご参拝

巫女舞奉納では、天女が天から降りる様子を表した松前神楽の鈴上舞が舞われ、その優雅な舞と鈴の音に魅了されました。

祈祷の間、会場は厳かで清らかな空気に包まれました。

祈祷終了後は、雰囲気一遍、大谷宮司様と坂本館長によるミニトークショーに移りました。
現在大ヒット公開中の「劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜星」に北海道東照宮が登場するに至った経緯や、巫女舞を舞って下さった巫女さんが映画登場キャラクター「吉永神子」のモデルになったこと等のウラ話が語られ、会場の皆様は興味深げに聞いていらっしゃいました。

他に、開館時刻から先着100名へオリジナルポストカードプレゼントや、スタッフが浴衣姿でお客様をお出迎えし、開館記念日をお祝いいたしました。

北海道東照宮は、徳川家康公(権現様)を祀っており、五稜郭北東の鬼門を封じるため、五稜郭完成の翌年、当時の箱館奉行小出大和守が上山村(現函館市神山)に造営。箱館戦争では旧幕府脱走軍が四稜郭と権現台場を築き戦いましたが、戦火により焼失。その後幾多の変遷を経て、平成4(1992)年に現在地陣川町へ移遷しています。

時を経て、縁のある場所での御祈祷をしていただき、幕末当時にこの五稜郭に居た、国を思い、義を貫いた侍たちの御霊もきっと喜んだことでしょう。

御祈祷いただいた大谷仁秀宮司様、巫女舞奉納の和山衣咲様には多大なるご配慮とお力添えをいただき、心から感謝申し上げます。

また、ご参加いただいたお客様はじめ、関係各所の皆様にご協力いただき無事開催することができました。改めまして、皆様に深く感謝申し上げます。

皆様のおかげで、開館14周年を迎えることができました。幕末の箱館の歴史、日本の伝統的建築様式そして和の文化について、これからも伝えて参ります。箱館奉行所を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

★★★当日寄せらせたアンケートの一部をご紹介します★★★
・特別祈祷をしていただけて大変貴重な体験でした。
・祝詞の台詞が良かった。
・神聖さが感じられた。
・すごく心に残るような舞でした。美しく素晴らしい舞でした。
・映画の話も聞けて良かったです。終了後のお話も楽しかったです。
・風情のあるイベントでした。
・だれでも参加できる点が良かった。
アンケートにご協力くださいました皆様、ありがとうございました。今後の事業に活用させていただきます。

講座終了のお知らせ

5月18・19日の2日間開催の「第55回箱館五稜郭祭」に協賛して、5月17日(金)~19日(日)に行いました「第55回箱館五稜郭祭協賛企画 箱館戦争と五稜郭祭スライドショー」は好評裏に終了いたしました。

3日間多くのお客様にご覧いただき、ありがとうございました。

ご視聴された方々からは「五稜郭の歴史を知ることができ、大変良かったです」等のお声をいただきました。

今年は箱館戦争終結155周年です。箱館奉行所はこの出来事を後世に伝え続けて参ります。

箱館奉行所入館者200万人を達成しました!!

箱館奉行所は、平成22年7月29日のオープン以来、本日午前10時に入館者200万人を達成いたしました。

200万人目として入館されたお客様は、東大阪市からお越しの開髙隆様ご夫妻で、函館市の工藤壽樹市長から200万人目の「認定証」と五稜郭のイラストが描かれた「オルゴール」が、続いて函館市指定管理者として箱館奉行所の管理運営をしている名美興業株式会社阿相忠佑常務取締役から「箱館奉行所復元DVD」や「五稜郭跡御城印」などの記念品が贈呈されました。

左から阿相常務、工藤市長、開髙様ご夫妻

開館以来12年2ケ月での達成となりました。

これまでご来館いただいた皆様と、ご指導ご協力いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

一昨年から続いている新型コロナウィルス感染症の影響により、入館者数はまだまだ回復とはなっておりませんが、今後も、来館されたお客様には箱館奉行所の和のたたずまいや五稜郭の歴史を楽しんでいただけるよう、また、まだいらしたことがない皆様にも箱館奉行所と五稜郭の魅力を発信するべく、尽力して参ります。

本日、令和4年9月30日の箱館奉行所

みなさまのご来館をお待ちいたしております。

歌手の佳山明生さんがご来館なさいました。

去る8月25日、歌手の佳山明生さんが雑誌取材撮影のため,ご来館なさいました。

佳山さんは函館生まれで、函館観光大使でもいらっしゃいます。

今回は、佳山さんが「箱館奉行所を、ぜひ紹介したい」とご推薦下さっての撮影です。

佳山さんは、とても明るく楽しい方で、撮影中は、終始、笑いが絶えませんでした。

後日、丁寧なお礼状とCDもお送りいただきまして、本当に感謝いたしております。

佳山さん、どうもありがとうございました。


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来る9月10日(土)に、函館大妻高校茶道部・華道部の生徒さんによるお茶席とお花でお客様をおもてなしいたします。

昨年も開催し、たいへん好評でした。

茶道部の生徒さんには、奉行所内南庭にて立礼台を使用し、お点前と呈茶を行っていただき、華道部の生徒さんには、奉行所内床の間に季節のお花を生けていただきます。

お茶席は、13:00~15:00に開催。

通常の入館料のみでご参加いただけますが、当日先着100名様とさせていただきますので、定員になり次第終了いたします。参加整理券は、開始15分前から配布致します。

江戸時代のたたずまいの箱館奉行所で、日本の伝統文化「お茶とお花」で、秋のひとときをお楽しみください。

たくさんの皆様のご来館、ご参加をお待ち致しております。

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「奉行に変身・記念撮影」を開催します!

箱館奉行所 大広間一之間で、裃(かみしも)や 打ち掛けをまとい、

記念撮影をしていただくイベント。
毎回100人弱のお客様が体験され、大好評です。

次の開催日は 明後日9月9日(金)重陽の節句の日。
2ヵ月ぶりの開催になります。

ご入館料のみで体験できますよ。皆様もぜひ体験してみて下さいね。
カメラをお忘れなく ^_^
お待ちしております。

写真は、以前参加されたお客様です。
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酒場詩人の吉田類さんが来所されました。

去る7月29日、酒場詩人の吉田 類さんが来館され、来年3月出版予定の著書の撮影をされました。

その日は、ちょうど箱館奉行所の開館記念日。指定管理者の名美興業㈱阿相博志社長とのツーショット写真です。

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第6回箱館奉行所講座は、作家 森真沙子氏をお招きし、
平成28年6月11日(土)午後1時30分より、函館市中央図書館を開場に、「知られざる『北の奉行所』」をテーマに開催いたします。

森氏は、函館西高等学校卒業の作家であり、箱館奉行所始末(二見時代小説文庫)や、ミステリー作品等 幅広いジャンルを執筆する作家です。

今回は、箱館奉行所にまつわる話題を、分かりやすく楽しくお話していただきます。そのあと、箱館奉行所館長 田原良信とのトークショーもございます。
また、講演会後 五稜郭内の、お休み処 「いたくら柳野」におきまして、著書の販売、サイン会を行い、森氏と一緒に奉行所見学にも参加できます。
(奉行所への入館は有料です)

研究成果から、興味深いお話をうかがうことができるものと考えております。
お申込みは 5月23日(月)からです。

是非この機会にご参加下さい。
詳しい内容は、チラシをご確認願います。

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