「五稜郭みどころめぐり」終了いたしました

7/25(火)~9/10(日)までの全15回、「五稜郭みどころめぐり」を開催いたしました。

このイベントは7/22(土)~9/10(日)の期間中、函館で開催されていた「ゴールデンカムイ展」に

合わせて、作品のファンの方に舞台めぐりを楽しんでいただこうと企画したものでした。

そのため暑い時期の開催となりましたが、全国29都道府県から全287名の方にご参加いただきました。

ありがとうございました!

10:30~兵糧庫前からスタート。約1時間かけて五稜郭内を解説しながら巡ります。

参加者の方には作中で描かれているスポットのマップをお渡しし、イヤホンガイドで

作品ファンのスタッフ(3名)による解説を聞いていただきました。

まずは兵糧庫内で五稜郭の概要、箱館奉行所、兵糧庫について史実の部分を簡単に説明。

今年は兵糧庫の特別公開も、例年の8月の1ヶ月間から「ゴールデンカムイ展」の会期に

合わせて公開期間を延長しておりました。

今年から新たに兵糧庫に設置された「陸軍省所轄」の石柱や五稜郭のジオラマをご紹介し、

各スポットのご案内へ向かいます。

まずは大砲。作中で描かれた回天丸の主砲ではありませんが、箱館戦争で実際に

使用されていた物です。

次に土饅頭。土方歳三(史実)の遺体の埋葬場所説の数ある中の一つとなっている所です。

そして五稜郭の星形の突き出た部分、稜堡。

作中ではこの場所で、土方さんが五稜郭の構造について話していました。

この見隠塁という石垣の手前で、銃撃されそうだった土方さんをかばい、都丹庵士が・・・

永倉さんと鯉登少尉が戦っていた二の橋。

半月堡という場所の石垣に見られる「はね出し」

杉元が石垣の上から飛び降りて攻撃するシーンで描かれていました。

この場所では杉元と二階堂の因縁の戦いが決着を迎えました。

作中では橋が架かっていた東口。

東口の正面にある見隠塁。この場所の石垣と、ソフィアが鶴見中尉に撃たれた場面の

背景の石垣を見比べると・・・

鯉登少尉が子供の頃に、五稜郭に拉致された事件のあった建物はこの辺りに

描かれていますが、実際にはあのような建物はありませんでした。

↑の建物の裏手に回ると、

先ほど紹介した、ソフィアが鶴見中尉に撃たれた場面の描かれている場所としてはこちらです。

この見隠塁正面にある裏門橋では、馬から投げ出されて橋から落ちそうになったアシ(リ)パさんを

谷垣が助けるシーンがありました。

奉行所時代に「御備厩」(馬小屋)と「秣置場」(飼料小屋)のあった場所。

作中で「馬用の井戸」があった場所として掘っていたのはここなのでは…?!

最後は井戸跡です。奉行所のすぐ近くにあります。

ここには奉行所時代から非常時の飲み水用の井戸がありました。

という感じで約1時間。

皆様熱心にメモを取られたり、単行本と実際の場所を見比べたり、持参のグッズを手に

お写真を撮られたりと、思い思いに舞台めぐりを楽しんでいただいたようでした。

全15回、お天気の心配もありましたが、雨でコースを巡れないということも一度もなく

稀に見る猛暑で函館も連日30℃超えとなっていましたが、無事終えることができました。

皆様からいただいた参加のご感想を一部紹介させていただきます★

・とても愛ある解説で良かったです。

・原作へのリスペクトがすばらしかったです。

・こんなに”あの漫画”の内容に沿ってお話していただけるのは、想像以上に興奮しました。

・このガイドがなければ行かない、分からない場所もあったのでとても充実したものになりました。

・何度も参加したくなるようなマンガも函館も更に好きになるような内容でした。

・大好きな作品の舞台となった場所で、このように詳しく作品の内容に絡めながら解説をして頂けるとは思ってなかったのでとても嬉しかったです!また、詳細に解説して頂けて、よりゴールデンカムイへの理解も深められました!

・ガイドのスタッフの方が例のマンガをしっかり読み込んでいるのが分かり、とても楽しく、「同志」として聞けました。

【おまけ】

「ゴールデンカムイ展」は終わってしまいましたが、気になっていた「五島軒」様の

「明治のエビフライセット」をガイドを担当したスタッフも食べに行くことができました!

皆様との「みどころめぐり」の思い出を振り返りながら頂きました。

とても美味しかったです♪

歴史講座「最後の箱館奉行 杉浦誠」開催のご案内

箱館奉行所元館長の田原良信氏による歴史講座「最後の箱館奉行 杉浦誠」を開催いたします。

箱館奉行所最後の奉行である杉浦誠。江戸から箱館へ。箱館奉行時代の功績や、

手腕を買われ箱館戦争後開拓使の函館出張所へ着任した杉浦の人物像に迫ります。

【日 時】 9月16日(土)14:00~ 約40分(着席は13:30~

【場 所】 箱館奉行所大広間

【参加料】 入館料のみ 予約不要 箱館奉行所へ直接お越しください

※専用の駐車場はございません。公共の交通機関をご利用ください。

9月2日(土)13:00から体験講座「ガラス絵具でステンドグラスづくり」を開催いたしました。

当館スタッフが講師を務めさせていただき、ガラス絵具を使って、ステンドグラス風の作品を作りました。

最初に、黒の絵具でふちどりをします。

慎重に慎重に・・・

次に色を付けていきます。

塗り残しが無いように細かい所はつまようじを使って色を付けます。

自作イラストで作成される方も!!

完成した作品を手に奉行所内の縁側でハイ、チーズ!

絵具が乾いて透明になるのが待ち遠しいですね。

日差しが差し込み綺麗です。

大広間では、奉行が着座した畳の位置でパチリ。

1時間半の限られた時間ではございましたが、完成した作品は、どれも初めてとは思えないほど素晴らしい作品に仕上げられていらっしゃいました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした!

箱館奉行所絵画コンクール作品募集中

現在箱館奉行所では、第2回目となる『箱館奉行所絵画コンクール』への作品を募集しています。

まもなく応募締め切りとなります。皆様のご応募をお待ちしております!

また、詳細は下記をご一読ください。

◆  テ ー マ  : 「箱館奉行所」

◆  対   象  : 函館市内に在学または在住の小学生、中学生

◆  作品規定

・ 用紙サイズ : 四つ切画用紙、または同サイズの用紙

・  画   材  : 水彩、油彩、アクリル絵の具など自由。ただし、デジタルや立体物は不可

・  応募点数  : 1人1点まで。未発表作品に限る

・  著 作 権  : 入賞作品を含む全ての応募作品の著作権は、応募者(作者)に帰属します

ただし、応募の時点で箱館奉行所がホームページ等へ掲載および事業における利用を許諾するものとします

・  そ の 他  : 作品裏に応募用紙貼付または学校名・学年・氏名(ふりがな)を明記

◆  応募部門  

〇小学生低学年の部(1~3年生)  〇小学生高学年の部(4~6年生) 〇中学生の部

◆  応募期間  : 2023年6月1日(木)~2023年8月31日(木)

◆  発   表  : 入賞者の発表は箱館奉行所ホームページ他で9月中旬頃発表予定

◆    賞     : 各部門 最優秀1点、優秀賞2点。他、特別賞を予定

◆  表 彰 式  : 10月1日(日) 箱館奉行所大広間にて

◆  作 品 展  : 応募作品は、下記期間で作品展を開催し、展示を行う予定です

10月1日(日)~10月13日(金) 箱館奉行所内大広間(入賞作品展)

10月21日(土)~10月29日(日)五稜郭タワーアトリウム(応募作品展)

◆  応 募 先  : 〒040-0001 函館市五稜郭町44-3 箱館奉行所

郵送または箱館奉行所管理事務所へ持参

◆  作品返却  :11月30日までに箱館奉行所管理事務所にて直接受け取り

作品返却時に参加賞をお渡しします

◆ 問い合わせ : ☎ 0138-51-2864 / FAX 0138-51-2548

※応募の際に提供された個人情報は、コンクール運営業務の目的以外では使用されることは一切ありません。

【開館記念日事業「民謡上演」終了いたしました】

7月29日(土)、開館13周年記念としまして、大広間一之間にて、剱地陽子様社中の皆様による民謡上演を開催いたしました。当日は、全国でわずか4名の道南口説き節名人位のうちのお二人、剱地陽子様と高橋吉男様が揃って唄ってくださいました。

1曲目は、北海道を代表する海の作業唄「ソーラン節」です。

開館記念日にふさわしいお祝いの唄「松前譲良節」、「南茅部鱈釣り口説き」と続きます。

そして、3000曲もある民謡の王様とも言われる「江差追分」。なんと、長い所では27~28秒も息を止めて唄っているそうです!

「きりあげ唄」は、五稜郭が落成した際に、その完成を祝って工事人たちが歌いだしたといわれる曲だそうです!

五稜郭の唄があるとは知らず、驚きました!!

今日のために五稜郭に関係する曲を探して下さったとの事、ありがとうございます!!

ラストは、「道南口説き節」です。

恵山、黒岩の村、銭亀沢、志海苔の昆布、根崎、湯の川村、鮫川など、そして函館の町。恵山から函館までの下海岸の地名が面白いほど登場しました。ご観覧されたお客様はいくつ聞き取れましたでしょうか。

アンコール!アンコール!の声がかかります!!

アンコールにお応えし、今度は女性が唄う「道南口説き節」で函館から松前まで編です。

臥牛のお山(函館山)から始まり、亀田の村、七重浜、久根別、上磯、白神の村・・・松前。道南にお住まいの方ならお馴染みの地名がポンポンと出てくる口説き節。楽しいながらも真剣に聞いてしまいます。

和の空間での伝統芸能「民謡」は、尺八・田堰美和子様と三味線・白鳥秀明様の生演奏で、素晴らしい唄と演奏でアッという間の30分、皆様に大変楽しんでいただきました。外国人のお客様も興味深く聞き入っておられ、動画撮影される方もいらっしゃり、日本文化に触れた良い思い出になったようです。

剱地陽子様社中の皆様、ご観覧いただきました皆様、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

★★★当日寄せらせたアンケートの一部をご紹介します★★★

●初めて生の民謡を聞けて素晴らしかった。

●もっと聞きたかった。

●良かった。

アンケートにご協力くださいました皆様、ありがとうございました。今後の事業に活用させていただきます。

7月23日(日)、土方歳三兄の6代目ご子孫土方愛さんと、永倉新八改め杉村義衛(よしえ)ひ孫杉村和紀さんをお迎えし、「ご子孫が語る新撰組 土方歳三・永倉新八」を函館市中央図書館で開催いたしました。

はじめに土方愛さん、杉村和紀さん、それぞれより、ご準備いただいた年表や家系図、画像などの資料をもとに、土方家、杉村家に伝わる土方歳三・永倉新八の生い立ちや人となり、函館とのかかわりなど、ご子孫だからこそ伝えることのできるお話しを伺うことができました。

次のフリートークでは、参加申し込みの方々から事前アンケートでお寄せいただいた質問のうち、いくつかについてお話いただきました。


前半は「新撰組の他のご子孫との交流について」「ご先祖に似ているところ」「ご家族に言い伝えられているエピソード」「函館付近にある明治以前の史跡について」「歴史書や創作物のとは違うそれぞれが思うご先祖像」などを、そして後半は、7月22日からの「ゴールデンカムイ展函館会場」開催を受けて、このマンガの大ファンのお二人から「それぞれのご先祖キャラクター設定について」「ゴールデンカムイの聖地巡礼されたことは?」などについて伺いました。


なかでも、作中の永倉の土方への思いが伝わる台詞に関して、『実際の永倉が、新撰組を離れた後も一緒に戦った新撰組に愛着を感じ、その汚名をそそぐために顕彰活動に後半生をかけた。晩年は近藤さんと土方さんの写真を仏壇に置いて毎日手を合わせていたと伝わることから、本当にこの台詞の気持ちを感じながら生き続けていたのでは』という杉村さんのお話には、会場のみなさまも涙ぐんで聞き入っていました。

最後に、ご子孫それぞれから会場のみなさまへのメッセージをいただきました。

 
杉村さん:「史実の永倉新八は参戦していない戊辰戦争最後の地の函館で、ゴールデンカムイのおかげで、土方さんのご子孫と永倉新八の子孫である私が、新撰組やゴールデンカムイを好きでいて下さる方たちに集まっていただきこのようなお話ができたことが何よりうれしいです」


土方さん:「新撰組結成から160年経ってもいろいろな話ができるのは、これまで新撰組や歳三さんについて語ってきてくれたこのゆかりの地函館を含め、多くの方々がいることによります。そのおかげで、今ここで皆様とつながり分かり合えていることに本当に感謝しています。これからは、みなさまお一人お一人が語り継いでいただけるとうれしいです」

笑いあり、涙ありの90分はあっという間に過ぎてしまい、まだまだ聞きたい、そんなトークショーでした。

講師の土方愛様、杉村和紀様、会場準備にご協力いただきました函館市中央図書館様、そして、北海道から九州まで18都道府県からご参加下さった皆様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

画像提供:杉村和紀様 土方愛様
画像提供:杉村和紀様 土方愛様

◆◆◆アンケートに寄せられたご感想の一部です◆◆◆
★とても楽しく貴重な時間でした!東京からはるばる来たかいがありました。
★お二人の熱いトークがとても素晴らしかったです。
★歴史を身近に感じることができてとても良かった。
★お二人がとてもゴールデンカムイを愛され、また、北海道を盛り上げて下さることに感謝です。
★子孫の方々が大切に語り継がれていること、ファンの方がこんなにたくさんいらっしゃることに感動しました。
★素晴らしかったです。もっと聞きたいです。
★楽しく感動しました。このために来れてよかったです。(神奈川県の方)
★貴重なお話をありがとうございました。泣いてしまいました。
★いろいろな裏話やおすすめスポットや本なども紹介していただいて興味深かったです。
★ここでしか聞けないお話をたくさん聞けました。
★函館ならではの企画。すばらしい。(横浜の方)
★人間味あふれるエピソードをたくさん聞けてとても楽しかったです。時間が短いと感じました。
★歴史を語り継いでいきたいと、さらに強く思いました。
★しっかりメモもしたので、私も伝えていこうと思います。
まだまだたくさんご感想をいただきましたが、ご紹介しきれないことをお許しください。

「新撰組ご子孫とめぐる五稜郭」終了いたしました

7月22日(土)、①15:00と②16:00から、土方歳三兄の6代目ご子孫の土方愛さんと永倉新八改め杉村義衛(よしえ)ひ孫の杉村和紀さんとともに五稜郭の見どころをめぐる「新撰組ご子孫とめぐる五稜郭」を開催いたしました。

クライマックスの舞台が五稜郭の漫画の中で、特に土方歳三と永倉新八が登場するシーンを中心に、この漫画のファンである奉行所スタッフがご紹介、実際にその場所を歩いて巡りました。

場面場面でご子孫からセリフを言っていただくという無茶ぶりにもご対応いただいたり、それぞれのキャラクターや作品へのご感想をいただいたり。

『うぬが太刀筋 未熟なり!』
 画像提供:杉村和紀様 土方愛様
画像提供:杉村和紀様 土方愛様
画像提供:杉村和紀様 土方愛様

史実では、永倉新八は箱館戦争には参加していません。そのため、土方歳三とともに箱館で戦うことはありませんでした。が、この漫画の時代に登場した永倉新八が、作中で「土方歳三に助太刀してくる。今度は最後まで付き合いたい」と函館山の麓から五稜郭に戻ってきて共に戦います。このお二人のご子孫と共に五稜郭をめぐることができたら、この漫画のファンのみなさまに楽しんでいただけるのではと企画し、土方愛様と杉村和紀様にお話したところ、快くご賛同いただき実現することができました。
土方愛様、杉村和紀様、誠にありがとうございました。

そして、北海道から九州まで15都道府県からご参加下さったみなさまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

また、お土産として、ご子孫お二人から印をお借りして押印し、通常はお入れしていない日付を入れた特製「御城印」をお渡ししました。喜んでいただければ幸いです。

◆◆◆アンケートに寄せられたご感想の一部です◆◆◆

★ご子孫のお二人から直接お話をお伺い出来て最高でした。
★ご子孫と共に聖地を巡る夢のような時間を過ごせました。
★子供のころから好きだった歴史上の方たちのご子孫さまと会えて泣きそうです。
★シーンごとにご子孫お二人がコメントして下さったのが良かったです。
★ご子孫の隣を歩いているというだけで尊いです。幸せな時間をありがとうございます。
★「話題の漫画」の土方さんのファンです、イベント考案されたスタッフ様の愛が感じられてとても楽しい散歩になりました。
★実は「話題の漫画」はほぼ未読だったのですが、そんなことが気にならないくらいとても面白かったです。帰ったら一気読みしたいと思います。
★スタッフさんの説明が素晴らしかったです。ご子孫のお二人のお話も伺えて、たいへん貴重な機会でした。またぜひ企画して下さい。
★各場所で豆知識の他、作中の話も聞けてイメージしやすかったです。
★最高でした!!五稜郭の新しい魅力を教えていただきました。
★漫画はフィクションですが、とても魅力たっぷりの作品で、今日の講座は虚と実、どちらの魅力も楽しむことができました。
★スタッフさんたちの「話題の漫画」や歴史への愛を感じました。
★とてもわかりやすく、途中、うるっときながらも楽しかったです。貴重なお時間をありがとうございました。
★史実に基づいた説明ももっとあっていいなと思いました。

まだまだたくさんご感想をいただきましたが、ご紹介しきれないことをお許しください。

7月22日(土)、土方歳三資料館館長土方愛さんをお迎えし、「土方歳三資料館館長がやってくる!石田散薬製造体験会in五稜郭」を開催いたしました。
クライマックスの舞台が五稜郭の漫画の展覧会の函館開催に合わせ、ファンの方に楽しんでいただく企画のご相談を、昨年秋、土方館長にしたところ、この体験会のご提案をいただき実現することができました。
作中で、土方歳三が「若い頃に薬売りをしていた経験が役に立つとは」というセリフでピンチを脱するシーンがありますね。これは石田散薬のことですから、これ以上ぴったりの企画はありません。

会場は、兵糧庫内に設けた特設石田散薬製造所。兵糧庫は箱館奉行所が建てられた1864年ごろに建てられ、1891年の解体を唯一免れた建物で、二度の解体修理を行い現在の姿になっています。箱館戦争当時、土方さんも中に入ったかも。例年8月一ヵ月のみ公開していますが、今年は「ゴールデンカムイ展函館会場」の開催時期に合わせ、7月22日~9月10日までの公開です。

この兵糧庫で10時から13時まで、土方愛館長と日野宿本陣文書検討会の市川三千代さんのご指導の下、江戸時代と同じく薬研を使い製造する体験に106人のご参加をいただきました。

日野市の土方歳三生家より、石田散薬製造に係る道具や材料一式がはるばる海を渡ってこの蝦夷地(北海道)までやってきました。
4台の薬研にそれぞれ「土方」「歳三」「永倉」「新八」と名前を付け、参加者の皆様に同様の名前を書いたネームホルダーをお渡しし、順番がわかるように工夫いたしました。

写真提供:土方愛様 杉村和紀様
写真提供:土方愛様 杉村和紀様

「本日は、石田散薬作りの一番楽しいところを体験していただきます!」と土方愛館長の号令で作業開始。

写真提供:土方愛様 杉村和紀様

黒焼きされたミゾソバ(牛額草)を薬研に入れゴリゴリ!

次の順番の参加者が、薬研が動かないように向かい側でしっかり押さえます。二人一組で力を合わせての共同作業です。
先ほどまでは知らない同士でも、「推し」が同じみなさまですから、すぐに打ち解け、和気あいあいと楽しそうにそして真剣に作業されていました。

数分で粉状に変わったミゾソバを薬包紙に包み、歳三さん印の薬袋に入れて完成!
できた石田散薬は記念にお持ち帰りいただきました。

前日からの会場準備に永倉新八ひ孫の杉村和紀さんもご協力下さり、あっという間にステキな写真撮影コーナーが完成。当日も参加のみなさまとの記念撮影に快く応じていただくなど、お力添えをいただいたおかげで、順番待ちの時間も楽しんでいただけたようでした。

写真提供:土方愛様 杉村和紀様
写真提供:土方愛様 杉村和紀様

また、お土産として、ご子孫お二人から印をお借りして押印し、通常はお入れしていない日付を入れた特製「御城印」をお渡ししました。喜んでいただければ幸いです。

企画のご提案と準備、ご指導など多大なご協力をいただいた土方歳三資料館館長土方愛さま、事前に材料準備から当日の薬包紙包などの指導をしていただいた市川三千代さま、材料の下準備をしていただいた日野宿本陣文書検討会のみなさま、前日・当日とホスピタリティーあふれるおもてなしをしていただいた杉村和紀さま、そして、北海道から九州熊本まで14都道府県からご参加下さったみなさまに、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

◆◆◆アンケートに寄せられたご感想の一部です◆◆◆
★毎回日野で開催される度に行けなくて残念な思いをしていたので、北海道で開催されたことに感謝します!
★長年ずっと参加したかった内容だったので、念願かなってうれしかったです。
★実際に体験出来て薬づくりが大変なことがわかりました。また参加したいです。
★貴重な体験が出来てとても楽しかったです。
★作ったお薬は家宝にします。
★江戸時代の薬の作り方を学べて楽しかった。土方さん、永倉さんに以前よりも親近感がわきました。
★二人一組で和やかにできたのが、とても良かったです。
★写真撮影の声をかけていただいてありがたかったです。
★フレンドリーに子孫の方が接してくれてうれしかったです。
★とても楽しかったです。
 まだまだたくさんご感想をいただきましたが、ご紹介しきれないことをお許しください。

7月29日(土)箱館奉行所開館記念日のお知らせ

【民謡上演】

剱地陽子さんの社中による民謡上演をいたします。

歌詞に地名が出てくる「道南口説き節」など道南・函館の民謡を中心に

全国に4人しかいない道南口説き節名人位のうちのお二人が唄ってくださいます。

三味線、尺八の生演奏でお楽しみください。

地元の方々にもお聞きいただきたい選曲となっておりますので、この機会にぜひ、

箱館奉行所へお越しください。

【日 時】令和5年7月29日(土) 午後1時30分から(30分程度)

【場 所】箱館奉行所大広間

尚、上記時間帯は通常のご入館・ご見学いただくお客様をお迎えしながらの上演となりますので、ご着席は開始時刻の15分前からといたします。

※専用駐車場はございませんので、公共の交通機関をご利用下さい。

皆様のご来館を心よりお待ち申し上げます。

特別史跡五稜郭内『兵糧庫特別公開』のご案内

今年も箱館奉行所向かいの兵糧庫を特別公開(無料)いたします。

そして、例年は8月のみ1ヶ月間の無料公開でしたが、今年は期間を拡大して、

7月22日(土)~9月10(日)まで計51日間無料公開致します。(期間中は無休)

7月22日(土)のみ 午後1時~午後3時まで

7月23日(日)~9月10日(日) 毎日午前10時から午後3時まで

『兵糧庫は、1864(元治元)年の箱館奉行所建設に併せて土蔵として建てられました。その後、五稜郭が箱館戦争時に使用され、いつしか「兵糧庫」と呼ばれるようになったとされています。 箱館奉行所は1871(明治4)年に解体されましたが、その後も土蔵の兵糧庫は残され、外観は板壁に変更となり、 大正時代には「懐旧館」という箱館戦争の資料館として使用されました。 この後も兵糧庫は、五稜郭跡内の建造物として存続していましたが、 老朽化が著しくなったことから、1973・1974(昭和48・49)年に兵糧庫の解体修理、 2001・2002(平成13・14)年に保存修理(庇屋の一部復元)を行いました。』

兵糧庫は夏季限定の公開ですので、この機会にぜひお越しください。

なお、専用の駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

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