箱館奉行所の年末・年始の休館と特別開館についてのお知らせです。
今年度の年末年始は、
12月31日(火)~令和7年1月1日(水)が休館、
令和7年1月2日(木)~1月3日(金)の2日間は、
お正月特別開館(午前9時から午後3時)です。
1月4日(土)からは通常通り午前9時から午後5時までの開館です。
(最終入館受付はいずれも閉館15分前まで)
なお、ご来館の際は江戸時代当時の造りを再現したお部屋もあり、
足元が冷えますので温かい靴下などでお越しください。
箱館奉行所の年末・年始の休館と特別開館についてのお知らせです。
今年度の年末年始は、
12月31日(火)~令和7年1月1日(水)が休館、
令和7年1月2日(木)~1月3日(金)の2日間は、
お正月特別開館(午前9時から午後3時)です。
1月4日(土)からは通常通り午前9時から午後5時までの開館です。
(最終入館受付はいずれも閉館15分前まで)
なお、ご来館の際は江戸時代当時の造りを再現したお部屋もあり、
足元が冷えますので温かい靴下などでお越しください。
10月26日(土)午前10時30分より、大広間と南庭にて、歴史講座「土方歳三の志をつないで 市村鉄之助と斎藤一」を開催いたしました。
講師に国際居合道連盟鵬玉会会長の武田鵬玉氏をお迎えし、居合道の紹介と土方歳三にまつわるお話、そして居合の実演をご披露いただき、103人のご参加をいただきました。
武田鵬玉氏は、無外真伝無外流居合兵道 教士八段免許をお持ちで、居合道の指導はもとより、日本を紹介する海外向け各種動画の主演など幅広くご活躍され、英国政府公認スコットランドからの勲章も受賞されています。
今回は、この日午後に箱館奉行所南側広場で国際居合道連盟鵬玉会主催の『第8回全日本居合道 試し斬り 選手権大会』が開催されることから、このような機会をいただくことができました。
最初に、「なぜ、ビートルズはこんなに有名なのか」という会場への問いかけがされました。会場には外国からのお客様も多数いらっしゃったので、鵬玉会のお弟子様が、急遽、通訳もして下さり、世界中で知られているビートルズについて、会場の皆さんが考えるという親しみやすい切り口からお話が始められました
「音楽が良いから?」という声。武田氏は再度「良い音楽は他にもたくさんあるのになぜ?」とさらに問いかけます。「ある私の大好きな方がおっしゃっていました。多くのミュージシャンがビートルズに影響を受けたことを語り、そのミュージシャンのファンがビートルズのことを知りたくなり、その音楽を聴いて夢中になるから。何かをつなごうとする時、それを語る必要があります。」とのお話がなされました。
同様に、今の私たちが、土方歳三の写真や箱館での彼の様子を知ることができるのも、土方の小姓だった市村鉄之助が、土方の写真を土方の故郷日野まで命がけで届けたことや、その人となりや生き様を語り継いできている人々がいるからこそと、語り継いでいくことの大切さを説かれました。
無外流を修めたといわれている新撰組三番隊組長だった斎藤一についてのお話の中には、ご子孫とお会いになった時のエピソードも。
そして『武士道』について問いかけがされ、「忠臣蔵」と「新撰組」の二つが日本人にとっての武士道のイメージとの紹介がありました。
常に会場の皆さんとの相互的なコミュニケーションがなされ、時には笑いを誘いながら、講演は進められました。
最後は、実演です。
ここからは空気がピンと張りつめた荘厳な会場に変わりました。
今年公開で五稜郭も登場している「劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜星」にちなみ、映画の冒頭シーンの再現のような実演を、鵬玉会の皆様が披露してくださいました。
その迫真の実演には会場全体が息をのむほど。
大広間から流れるように南庭へ。
終了後には割れんばかりの拍手が送られました。
奇しくも156年前の10月26日は土方歳三ら旧幕府脱走軍が五稜郭に無血入城した日。
実演には、この日にちなみ、土方歳三の愛刀と同じ刀工11代兼定作の刀をお持ち下さいました。
この日に、語り継ぐべき事の大切さについてのお話と、すばらしい実演を行っていただき、当時この場所に居た最後のサムライ達の御霊も喜んでいたのではないでしょうか。
武田鵬玉様、鵬玉会の皆様には、大会前の貴重なお時間に、ご講演・ご実演をいただき、心から感謝いたします。ありがとうございました。
また、ご参加いただいたお客様はじめ、関係各所の皆様にご協力いただき無事開催することができました。改めまして、皆様に深く感謝申し上げます。
★★★当日寄せられたアンケートの一部をご紹介します★★★
・居合のことも歴史についても、よく理解できました
・とにかく、かっこいい! ありがとうございました
・すばらしかった
・大変迫力があり、感動しました
・おもしろかったです。ありがとうございます
・気合がすごかった。すばらしい
・気迫あふれる精神力。ただただ拝見し感謝でした。ありがとうございました
10月26日(土)14:00~大広間におきまして、スタッフによる歴史講座「幕末の箱館 語学事情」を開催し終了いたしました。
幕末のペリー来航により日米和親条約が締結され、ここ函館(当時は箱館)が下田とともに開港地となり外国船が入港するようになりました。上陸する外国人が日本語を話すわけではないので、当然通訳が必要となります。そのため、箱館奉行所の語学教育機関「英語稽古所」や「箱館洋学所」が中心となり通訳養成を行いました。教授役は、ペリー来航時や「日米修好通商条約」批准での渡米随行など、中央での重大な舞台で活躍した通詞「堀達之助」や「名村五八郎」でした。
英語はもとより、フランス語やロシア語の教育指導などもおこなわれ、他の開港地とは少し異なる当時の箱館の語学事情を、画像資料を用いて解説いたしました。
以下、講座に参加された方のアンケートの中からいくつかの感想を紹介させていただきます。
☆「箱館の通詞の役割がよくわかりました」
☆「貴重な話を聞けて良かったです」
☆「とても興味深い話でした」
ご参加された皆様、ありがとうございました。
本日11月1日より冬期営業時間となり、閉館が1時間早まります。
11月~3月の開館時間は9:00~17:00です。
なお、最終入館受付は16:45ですので、ご注意下さい。
奉行所向かいの売店「お休処いたくら柳野」は10:00~17:00の営業です。