特別史跡五稜郭跡内で、唯一当時の姿をとどめている建物が土蔵の兵糧庫です。箱館奉行所建設にともない、米蔵として奉行所完成時の1864(元治元)年に建てられました。その後、五稜郭が箱館戦争の舞台となったことから、いつしか「兵糧庫」と呼ばれるようになったといわれます。箱館奉行所が1871(明治4)年に解体された後も兵糧庫は残され、大正時代に「懐旧館」という箱館戦争資料館として使用されました。
老朽化が著しくなったため、昭和48・49年に兵糧庫の解体修理、平成13・14年に保存修理(一部復元)を行った後、毎年夏期に特別公開をしてきております。
今年も、8月1日(金)から8月31日(日)までの期間、午前10時から午後3時に無料開放いたします。(期間中は無休)
築造150年を迎えた五稜郭跡内に残された貴重な歴史的建物を見学するなど、幕末・明治維新の景観を体感していただければと考えております。
なお、8月9日(土)午後1時30分から20分程度の解説付見学会(無料)を開催いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。