140年の時を超えて甦った箱館奉行所
日本最初の開港地のひとつ箱館(明治2年より「函館」に統一)で、幕末の北辺警備と対外折衝の重責を担った箱館奉行所。
この江戸幕府の役所である箱館奉行所を守るため、西洋の城塞都市をモデルとし、日本の築城技術により造られたのが日本初の洋式城郭(※)・五稜郭です。
五稜郭にあった奉行所の広壮な建物は箱館戦争終結の2年後、明治4年(1871年)解体。それから約140年。
4年の工期をかけ、材料を吟味し、日本の伝統的建築工法により、往時の姿を可能な限り忠実に再現した箱館奉行所が平成22年(2010年)にオープンしました。
※五稜郭は一国一城令のもとでの大名の居城ではありませんが、政庁機能と政庁を防御する機能を合わせ持つ施設として「城郭」と表記しています。