箱館奉行所 公式ウェブサイト
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奉行所ガイド−再現ゾーン
再現ゾーン 幕末の箱館奉行所を忠実に再現

幕末の箱館奉行所を忠実に再現
襖を開け放つと72畳の広さになる大広間や奉行の執務室であった表座敷は、奉行所の中でも格式の高い部屋だったことから、文献資料を基に当時の姿をできる限り忠実に復元しました。日本伝統建築のたたずまいを再現した趣のある空間を体感できます。

再現ゾーン 再現ゾーン配置図

手前から四之間、参之間、弐之間、壹之間と4つの部屋がそれぞれ4枚の無地のふすまで仕切られています。畳数はそれぞれ15、21、18、18で合計72畳。最も奥の壹之間が箱館奉行が接見に使用した部屋です。この部屋で、1868年幕府から明治政府への引き継ぎが、最後の箱館奉行杉浦兵庫頭誠(すぎうらひょうごのかみまこと)と明治政府の総督清水谷公考(しみずだにきんなる)との間で執り行われました。この部屋は四面とも節のない木柱で造作され、正面左にはみごとな欅の一枚板に華麗な漆黒の漆塗りの違い棚があり、その右の床の間には2人目の箱館奉行堀織部正利煕(ほりおりべのしょうとしひろ)の書が掛けられています。畳には最高級の備後表が使用されています。また大広間の両側には畳廊下が続きます。各部屋との境は美濃(岐阜)産の手漉き和紙を張った障子、天井板は竿縁(さおぶち)とよばれる3本の細い木材が支えています。
壹之間の更に奥には表座敷(奉行の執務室)があり、その奥には奉行の役宅が続いていました。

壹之間の正面の違い棚と床の間。
壹之間の正面の違い棚と床の間。
表座敷の床の間の掛け軸は最後の箱館奉行杉浦兵庫頭誠の書
表座敷の床の間の掛け軸は最後の箱館奉行杉浦兵庫頭誠の書

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